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株式投資・仮想通貨に関連するテーマについて取り扱ってます。

経済学

エンゲル係数の上昇はアベノミクスの失敗を意味するのか?

2016年の家計調査によると、エンゲル係数は25.8%に上昇し、1987年の26.1%以来の水準になりました。そして、このエンゲル係数の上昇をネタにアベノミクスを批判している人をちらほら見るのですが本当にそうなのでしょうか? エンゲル係数とは? エンゲル係…

【ミクロ経済学】寡占とは?

・現代における独占 今の法治国家には「独占禁止法」があるとはいえ、現代においても独占は完全に消えたわけではありません。 現代の市場においては、1社だけは市場を支配している「独占」より、2,3社程度の少数の大企業が市場を支配している状態である「寡…

【ミクロ経済】独占の分かりやすい説明

・「独占」とは? 経済の目的は、モノ・サービスといった資源を最適分配することにあり、そのための市場は基本的に自由競争が望ましいとされています。 しかし、現実においてはこの自由競争は成立しなくなることが往々にしてあります。その状態の一つに「独…

【経済学】ミクロ経済学とは?

・ミクロ経済学とは? 全体的な視点から経済を眺めるマクロ経済学に対して、ミクロ経済学は個々の個人や企業の経済行為を中心にして経済事象を分析していきます。 具体的な経済生活や売買行為でどのように価格が決定されていくのかといった市場メカニズム(…

【経済学】マクロ経済学とは?

・マクロ経済学とは? マクロ経済学は、マクロ(巨視的)な視点から政府や個人といった経済主体の行動を分析する学問です。つまり、「国」を単位としてとりあつかいます。 具体的には、GDPや国際収支といった統計データをもとに、国や政府のレベルで物価や消…

【金融知識】経済学の目的と経済主体

・経済学とは何か? 経済学とは、その名前の通り経済現象を分析していく学問です。分析の方法は大きく「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」の2つのアプローチに分類することができます。 ・経済学の目的 まず経済学が研究の対象としているのは、「財」のうち…

【ミクロ経済学】市場の失敗とは?

「市場」とは? まず「市場の失敗」の「市場」とは何なのかというと、かの有名なアダム=スミスが「神の見えざる手」と例えたように、需要と供給のバランスを効率的に調整し、資源の最適分配を行うシステムだと考えられています。 とはいっても、この効率的…

【金融知識】大企業の内部留保は還元すべきなのか?

・内部留保とは? 俗にいう内部留保とは、企業の純利益から税金・配当金・役員賞与などの社外流出分を差し引いた残りで、「社内留保」ともいいます。 簡単に言うと、「企業の儲けの余り」のことで、会計上は「利益準備金」「任意積立金」「繰越利益剰余金」…

【金融知識】効率的市場仮説とは?

効率市場仮説とは? 効率的市場仮説には様々な見解があり、一義的とは言えない部分もありますが、一般的には文字通り、「市場は常に効率的に動いている」と考える理論です。つまり現時点での株式市場では、利用可能なすべての新たな情報が直ちに織り込まれる…

【マクロ経済学】 需要曲線と供給曲線

今回は経済学において基本的な概念である「需要」と「供給」について見ていきます。 まず世間のあらゆる市場には、この「需要」と「供給」という概念が100%存在しています。なぜかというと、モノ・サービスの「供給」は誰かの「需要」があるからこそ、生ま…

【ミクロ経済学】 生産者余剰と消費者余剰とは?

⇨【マクロ経済学】 需要曲線と供給曲線 需要曲線と供給曲線について説明したところで、次は消費者余剰と生産者余剰について取り上げていきます。 まず前回取り上げたように需要曲線と供給曲線は下のようになります。 この2つの直線の交点が均衡価格となりま…

【ミクロ経済学】 費用関数と利潤最大化条件

今回は経済学における「費用」の考え方について見ていきます。 まず企業の製造する生産品に掛かる費用は「固定費用」と「可変費用」に分けられます。 まず固定費用とは生産品の数に関係なく一定に発生する費用の事で具体的には、機械の設備費や机などの備品…

【金融知識】 プライマリーバランスとは?

プライマリーバランスとは、日本の国家予算の収支バランスのことで、要するに入ってくるお金と、出ていくお金のバランスのことです。 具体的には、基礎的財政収支と言って、国の歳入から国債収入を除いたものと、国の歳出から国債の利払いと国債償還費を除い…

【経済学】 クラウディングアウトとは?

国家は景気を良くするために景気対策を行います。景気対策のために必要な予算は通常の予算からというのが基本なのですが、不況などで国が追加的に大規模な景気対策を行うときは、通常の予算では足りない時があります。 このための資金を調達するためには、増…

【赤字国債】 日本の財政状態は大丈夫なのか?~デフォルトの可能性

www.dmjtmj-stock.com ギリシャの財政危機から端を発した欧州金融危機が発端となって、最近また日本の財政状況がやばいと騒がれ始めました。 ここで改めて日本の国債依存度を見てみると、2016年現在の日本の国債依存度は40%を超え、年々嵩みつつある政府債…

【ミクロ経済学】 効用関数と無差別曲線の簡単な説明

私たちは、食べ物を消費することで生命維持をしたり、洗濯機や車を消費することで生活を便利にしたりなど、消費をすることで得られる何かのために消費をします。 そして経済学では、需要が存在するのは、消費者がその商品を消費することで幸福感を感じるから…

【ミクロ経済学】 効用関数の計算問題(最適消費点)の解き方

前回⇨【ミクロ経済学】 効用関数と無差別曲線の簡単な説明 効用関数と無差別曲線についてのざっくり解説したところで、次は実際に効用関数の計算問題を解いていきます。 効用関数の計算問題で王道パターンなのが今日紹介する最適消費点における財の消費量を…

【マクロ経済学】 IS・LM分析の計算問題の解き方

www.dmjtmj-stock.com IS曲線とLM曲線の交点を分析することを、IS・LM分析といいます。理論上2つの線分の交点では、財市場と貨幣市場とが均衡(モノやサービスの流通と、貨幣の流通がバランスよく均衡が取れている)状態で、具体的数値があれば、その時の利子…

【ミクロ経済学】 独占・寡占市場における利潤最大化の計算

市場は必ずしも完全競争ではなく不完全競争である時があり、一社だけが存在している状態を独占、数社で独占している場合は寡占と言います。(現実においてはビール市場などが寡占に当てはまります。) 不完全市場において、市場が独占の場合は1社しか存在して…

【株式投資】 エージェンシー理論とは?  

エージェンシー理論とは経済主体(プリンシパル)とその経済主体のために活動するとされる代理人(エージェント)の間に起こる契約関係の問題のことを指したものです。 これは企業で当てはめると経済主体(プリンシパル)が株主で、代理人(エージェント)が経…

【金融知識】アベノミクスの分かりやすい説明

2016年も終わったということで、今の日本の政策であるアベノミクスについて改めてメモしておきます。 アベノミクスとは2012年12月に内閣を発足させた安部晋三首相が行っている金融・財政・成長政策のことを指します。 アベノミクスの内容は、主に、「大胆な…

【マクロ経済学】 限界消費性向と乗数効果について

限界消費性向とは、ケインズによって定義されたもので、所得 Y が1円増加したときの、消費 C の増加額を指します。通常、限界消費性向は 0 と 1 の間の値になります。(余談ですが、全所得のうち消費にあてられる割合を平均消費性向と言います。) 乗数とは、…

【マクロ経済学】 IS-LM曲線とは?

今回は経済学の超基本の部分でIS-LM曲線について説明していきます。 まず前提として、民間消費は国民所得(GDP)の増加関数、民間投資 I は利子率 r の減少関数です。(増加関数・減少関数って何やねんという方は要するに国民所得が増えれば民間消費は増えて、…

【マクロ経済学】 マンデル=フレミングモデルとは?

マンデル=フレミングモデルとは? マンデル=フレミングモデルとは、IS-LM 分析 の考え方を海外部門へと導入した 開放マクロ経済学のモデルのことを指します。国際マクロ経済学の範囲で為替レートや外為取引をやっている人にとっては、必要となる基本的な考え…

【マクロ経済学】 有効需要の原理と国民所得の決定

「有効需要の原理」とは、ケインズが考案したもので「市場における総供給(=生産額)と総需要(=支出額)は一致する」という考え方です。 そして国民所得がどうやって決定されるかを、海外貿易を考えない簡単な式で説明すると、まず※三面等価の原則から、…

【経済学】 財政政策と金融政策の違いについて

今日は、ニュースでよく出てくる金融政策も財政政策の違いについてみていきます。 まず押さえておく事は、基本的にどちらも「通貨供給量(マネーサプライ)の調整」だという事です。決定的な違いとしては、金融政策は日銀が、財政政策は政府が行っているという…