・Rコマンダーのインストール
Rを使う上で欠かせないRコマンダーのインストールと使い方を説明していきます。
まず
>install.packages("Rcmdr")
CRANのミラーサイトの場所はTokyoで問題ないです。コマンダーを起動するのに必要なパッケージがないとか警告されたら全部OK、ちなみにR3.2.2以下だと、”car”がロードできないやら、 'pbkrtest'パッケージは利用できません。とかで、car・pbkrtestパッケージファイルを削除・再インストールしても、Rコマンダーは起動できなかったので、素直にR3.3にアプデした方がいいようです。
インスコが終わったら
>library(Rcmdr)
でパッケージの読み込みでRコマンダーが起動します。
このRコマンダーというのは、Rに不慣れなユーザーのために開発されたコマンド支援入力インターフェイスです。
本来、Rは対話型入力の統計解析ソフトなのですが、そのためのコマンド入力が「文系だけど金融データ扱いたいから使ってみたいけど、プログラミング言語なんて一度も触ったことない」という私のような初学者に対してはハードルがクッソ高いんですよね・・・。
その問題を解決すべく生まれたのがRコマンダーで、これによってExcelのように、マウス一つで図が描けるようになったのです。
まあファイナンスデータ解析のためのコマンドが全部そろっているわけではないので、ある程度は、コンソールでコマンド入力を行わなければなりません。
Rコマンダーでは、新しいデータセットの作成、データのインポート、パッケージ内のデータセットの読み込み、データセット内の変数管理などを行うことができます。
・新しいデータセットの作成
Rコマンダーのメニューの「データ」→「新しいデータセット」で、新しいデータセット名前を指定する「新しいデータセット」DBoxが開かれます。名前を決定して[OK]ボタンを押すとデータ作成シートが開かれます。
セル値を入力し、メニューの「ファイル」→「閉じる」押すと新しいデータセットが作成されます。(まあエクセルええやんってレベルの作業なので、使うことはまずないですが参考程度に)
・データのインポート
Rコマンダーは、csvファイル、txtファイル、scv形式のデータ、旧SPSSなど、いろんなデータ形式を読み込むことができます。
やり方は、メニューの「データ」→「データのインポート」で、txtファイルやcsv形式などのよく使われる形式のファイルは、丁寧に個別に選択肢が用意されています。
ここではcsv形式のデータを読み込むものとして「テキストファイル、またはクリップボード・URLから~」を選択します。
すると、名前やデータ区切りの記号などを指定するダイヤルボックスが開かれます。
データセット名は日本語だと文字化けするので、半角のローマ字推奨です。保存したデータが、csv形式の場合は「フイールドの区切り記号」は「ガンマ」を選択します。(もしデータの区切りがスペースの場合は「空白」を選択)
必要な項目を指定し、[OK]を押すと、ファイルを開く画面が出てくるのでファイルを選択し、開くとファイルが読み込まれます。
上記の操作で読み込んだデータセットは自動的にそのデータセットがアクティブ化されます。メニューのデータセットのところに、指定したデータ名が出ていれば成功です。
読み込んだデータが複数の場合は、処理対象のデータセットをその都度、アクティブ化させなければなりません。データセットのアクティブ化の操作は、メニューの下部のデータセットの名前が表示されているアイコンをクリックすることで可能です。