アブダビ国立銀行が一部決済システムにリップルを導入
2017年8月18日 BBC編集部

アブダビ国立銀行は、いくつかの取引についてリップルネットワークの基盤となっている「XRP Ledger(旧Ripple Consensus Ledger、RCL)」を採用することを発表しました。
リップル(Ripple)とは、銀行がリアルタイムで決済できることを目的として設計されたプロトコルです。
リップルを活用することの最大のメリットは、銀行と個人の双方が取引コストを低く抑えられる点にあります。
既存の多くの暗号通貨では、トランザクションにかかる時間が長くなりつつあることや、手数料が不安定であるという課題があり、金融取引のような即時性や安定性が求められる場面で用いることに関して、大きな不安がありました。
リップルはその点をカバーするような設計となっており、金融機関のビジネスユースにも耐えうると期待されているため、現在金融業界内で大きな注目を集めています。
リップルについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
→【仮想通貨】リップル(Ripple)とは?その購入方法と将来性について
→【仮想通貨】XRP(XRP Ledger)の特徴と将来性、ILPとの関係性
国境を越えた取引にリップルを使用するアブダビ国立銀行
2017年6月中旬、アブダビ国立銀行は国際取引にリップルを採用する計画を発表しました。
この計画ではアブダビ国立銀行の既存のシステムにXRP Ledgerを統合することで、銀行から リアルタイムで送金を行うことができるとのことです。
アブダビ国立銀行のあるアラブ首長国連邦は世界のトップクラスの送金額を誇るため、この連携を通じてリップルが世界中の送金において幅広く利用されるようになるでしょう。
アブダビ国立銀行が リップルを選択した背景には、リップルが国境を越えた取引の効率化に重点を置いており、特に複数の決済ネットワーク間の取引をターゲットとしているという理由が考えられます。
世界中の銀行がリップルの台帳システムに注目している
リアルタイムでの送金・決済には、世界中の銀行が関心を示しており、リップルはここ数ヶ月で非常に注目度を増しています。
アブダビ国立銀行とリップルネットワークとの提携の成否については、今後も慎重に見ていく必要があると言えるでしょう。
アブダビ国立銀行とリップルの提携が成功すれば、リップルはXRPの通貨価格上昇と並行して大きな利益を得ることになるだけでなく、リップルと世界中の銀行の間で今後積極的な提携が検討されるようになっていくでしょう。
またしてもILP導入のニュースがリップル社から発表されました。
リップル社は6月にも日本ータイ間でILPによる銀行送金を行っていますし、ILPのネットワークが世界中に普及しているのかわかります。
そして、リップル社が主催するカンファレンスである「SWELL」でもアブダビ銀行から客員が出席し討論の予定もされていますし、何が出てくるかこれからも目が離せません。
⇒Ripple(リップル)社が主催するカンファレンス「SWELL」の詳細が発表!!
リップル社はアラブ・韓国・タイ・インドと東南アジアと仮想通貨による送金の需要が一番高まっている地域にビットコインやイーサリアム、NEMなどよりも抜きんでて、プロジェクトの普及をすでに始めています。
加えてGoogleなどとも連携しており、世界の送金ビジネスの制覇に向けて着実と進んいます。