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日本は世界一遅れた国に衰退しつつあるという現実をデータで見てみる

 

 

 最近、YOUは何しに日本へ?など日本のナショナリズムを掻き立てる番組がよくテレビでやっていますね。

 

個人的には、このナショナリズムの持ち上げる風潮は経済の後退を示すものだと非常に危機感を感じています。

 

というのも国民性の持ち上げはそれ以外にポジる点がなくなったときの最後の切り札だからです。

 

これは過去の第二次世界大戦のドイツや日本などで顕著にみられる歴史的事実です。

 

 どれくらい日本経済は衰退しているのか?

 

安倍首相が2012年から開始した「アベノミクス」よって就職率の上昇しこの経済政策は成功したと報道していますが、まず就職がいいのは氷河期に正規雇用を行わなかったために人材がスカスカになっているからです。

 

だから採用しなければ、会社に人がいなくなってしまうので仕方なく取っているだけで景気がいいわけなくアベノミクスは失敗という他ありません。

 

実際、アベノミクスの3本の矢の一つである異次元金融緩和を行った日銀の黒田総裁は「異次元金融緩和は失敗だった」と認めています。

 

これを数値でみるために、まず各国の国力を示すGDPを見てみます。

 

GDPは基本的に右肩上がりなはずなのですが、日本のGDPは1990年代初頭のバブル崩壊以降、ほぼ変化していません。

 

つまり日本だけがインフレせずにずっとデフレ状態(デフレスパイラル)にあり、これは異常事態と言えます。

 

その一方で日本以外の外国のGDPはこの20年間で約20%上昇しており、結果として日本は相対的にめちゃくちゃ衰退しています・・・

 

 

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見て分かるように、もう世界2位の経済大国どころか中国に悠々と抜かれドイツやフランスあたりのヨーロッパの国々に追いつかれそうなところになっています。

 

これをみても他とまだそこまで大差ないじゃん?と思う方もいるかもしれませんが、労働環境を考えてください。

 

夏休みに1か月近くバカンスが取れて、サービス残業なんかしなくて、「人生は楽しまなきゃね―」とすぐに遊びにいってしまう人々ばかりのヨーロッパの国々と、週5.6日電車に揺られて毎日残業という劣悪な環境で、働き詰めの労働者ばかりの日本が生み出している財(GDP)が大して変わっていないのです・・・。

 

他にも各国と比較した年収推移でも日本はかなり下に位置しています。

 

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そもそも平均年収自体が、全盛期の450万から350万に100万近く減少しています。

 

この20年間仕事量は増えて休みも減っているのに年収は100万近く減っているってホントアホみたいな話です。

 

ちなみに1995年を100としたGDP推移もこんな感じです。

http://i.imgur.com/VVt4VL1.png


   1995年 2015年
中国  100  2001.56
韓国  100  322.14
米国  100  301.71
英国  100  298.35
イタリア  100  199.75
ギリシャ   100  180.65

日本  100  99.31  ←1国だけあまりに悲惨すぎる・・・ (最下位が日本。その上がリビア)

 

http://i.imgur.com/lObVd3h.jpg


2015年のGDP (世界銀行発表) http://databank.worldbank.org/data/download/GDP.pdf
*1位 アメリカ(17兆9469億ドル)
*2位 中国(10兆8664億ドル)
*3位 日本(4兆1232億ドル) あっというまに中国に2.5倍差つけられ・・・そして日本のGDPは1990年代にはアメリカの7割以上、中国の実に8倍以上ありました・・・

 

このようにGDP自体はまだ3位ですが20年前との伸び率で考えると日本はこの20年何も変わっていないのです。

 

他の国が成長している中何も変わっていないどころかGDPが減少しているのは、誇張表現でもなく日本は衰退していると言えるのはではないでしょうか?

 

そしてこのGDPを視覚イメージで表したものがコチラ↓で、見ていただければ危機感を肌身で感じると思います。

 

 

 

 

ちなみに新卒の給与はほぼ横ばいのも拘わらず、社会保障費などの保険料はこの20年間うなぎ登りで増え続けており、加えて物価もものすごく上がっているので可処分所得も増えるどころかものすごく減っています。

 

これが私たちの生活が貧乏になったと感じる原因です。

 

他にもエンゲル係数(所得のうちどれだけ食費に回されているかを表す指標)の上昇も貧困化の傾向だとして問題視されています。

 

エンゲル係数の上昇はアベノミクスの失敗を意味するのか?

 

 

 

なぜ日本は衰退してしまったのか…?

 

 日本が衰退した理由は日本人は島国で単一民族であり、多様性がないからです。

 

確かに高度経済成長において日本人の勤勉さは日本を世界一の経済大国に押し上げるのに大きく役に立ったと思います。

 

しかし、インターネットに始まりIT技術を本格的に普及し、仕事は量より質の時代になっているのに日本人はその現実にまだ対応できていません。

 

生物でも同じですが、同じような個体しかいないと環境が変わった場合その変化に種が対応できず、滅びてしまいます。

 

日本は第2次産業革命には対応し、大きく成長しましたがこれからの変化に対応でおらずこれからのAIやIotの時代に恐らく対応できずこれからさらに衰退するでしょう。

 

そして、今世界はよりIT化が進化し、現金払いからカードやスマホで決済することが当たり前になりつつありますが、日本ではいまだに現金払いが主流です。

 

これだけでも日本はこれからのインダストリー4.0(第4次産業革命)による更なる電子化に既に後れを取っています。

 

このまま日本は高度経済成長の成功が忘れられず過去の栄光にしがみついたまま二流の後進国になるでしょう。

 

 

 終わり

 

今の日本は格差ができるくらいならみんなで貧乏になろうとしています。

 

そして、日本国内で格差を是正している間に世界との間で大きく格差が出来てしまっているのです。

 

これは、どうせ死ぬならみんな死のうとしていた太平洋戦争時代の日本人の国民性と何にも変わっていません。WW2で犯した過ちをまた犯してしまっています。

 

この無駄な単一性と奴隷根性は戦前と何ら変わっていません。

 

 

 

 

日本は今のところテロもなく衣食住の上では確かに安全ですが、その経済はこの先後退していくでしょう。

 

そして、賃金が安いという事はこれから昔の東南アジアのように諸外国から採算の悪い仕事をどんどん外注されるでしょう。

 

実際、中国企業のファーウェイなどが日本での採用を始めていたりしますし、相対的に日本円の価値が落ちたことから外国人観光客も増加しています。

 

これは日本が観光に適しているというのよりも、円の価値が下がっているため日本でも十分遊べるようになったからです。

 

かつて日本円で5万円くらいあれば東南アジアでひと月豪遊できると私たちが言っていたのと反対で、今度は私たちが見下していた中国や東南アジアと立場が真逆になりつつあるのです。

 

私は別に左思想では全くありませんが、ここから脱却するために必要な「投資・起業」やプログラミングに始まるIT産業といった財効率のよいビジネスが全く発展していません。

 

そしてこの土壌となる学校での教育もまだ碌に行われていませんし、金稼ぎ=悪という風潮がまだ消えていません。

 

今までの終身雇用社会という一種の共産主義的制度がおかしかっただけで、この世界は資本主義なので金を稼がないと、話にならないのです。

 

冷静に日本のそういった状況と世界の現状を見る限りこれから数十年間はこの流れは確定的だと思います。