最近仮想通貨のICOが界隈で注目を集めていますね。
ICOとは簡単にいうと株式でいうIPOの仮想通貨版みたいな感じで、取引所に上場する前に一定の価格でその仮想通貨を購入することができます。
個人的には仮想通貨のICOは、こちらが事前に知ることのできる情報がかなり少ない(情報の非対称性が大きい)ので投機性や詐欺の危険性がかなり高く、投資対象としてはあまり乗り気がしませんでした。
まあそういうこともあり、アメリカでは既にICOを規制する動きがあり、正直この先も仮想通貨によるICOができるかが微妙になってきました。
上述したように私はこれまでICOを、決して良いものとは思っていなかったのですが、実際に法規制されてなくなるかもとなると逆に寂しくなりまして今回、まだ無法地帯の仮想通貨市場に参加している記念というか、ものは試しということでDIMCOINというICOに参加してみました。
DIMCOINはNEMのブロックチェーンを使って発行される仮想通貨で、NEM自体が仮想通貨としてしっかりしているものなので、セキュリティーなどの通貨の性能自体のリスクは小さいと言えます。
⇨【仮想通貨】NEM(XEM)とは? 購入方法と今後の将来性について
そして、他のICOと同じようにDIMCOINも単純な貨幣機能だけではなく、株式のような性質を兼ねています。
このビデオは、Dimcoin ICOとQ&Aセクションの深い洞察を提供します!
DIMおよびDIMエコシステムは、DIMCOIN財団によって作成および運営されています。
Dimcoinプロジェクトは、Dimエコシステム(Dimcoinによる経済圏)というのを形成するのが目的で、その一環としてまずHYBSEというトークン取引所において世界中の投資家と資金調達がしたい世界中のベンチャー企業との仲介を目標としています。
このHYBSEは既に始まっており、現在50社が上場していて今後これを更に増やしていき取引を活発にしたいようです。
そしてその取引で使われるのが、今回のICOでもらえるDimcoin・Dimtokenということのようです。
ちなみにDimTokenは100Dimcoin購入ごとに1DimTokenもらえます。
これはDIMエコシステムの株式のようなものらしく50DimToken以上保有しているとDimエコシステムを使用することにより発生する手数料の30%を配当として受け取れるみたいです。
アジア⇨南米⇨アフリカと発展途上国地域においてDimcoinによるトークンエコノミーを展開していき、ゆくゆくは既存通貨においてブリッジ通貨にもする予定のようです。
そして、ICOにおけるDIMCOINの価格は1DIM=0.01$=1円でホワイトペーパーによると2020年までには1DIM=0.3$、つまり30倍になる予定だとしています
まあICOに参加している身でいうのもなんですが、3年で30倍ならリップル辺りができそうですし、わざわざこんな不確実性の高いプロジェクトに投資するリスクとリターンが見合ってませんね・・・。
ホワイトペーパー:
https://www.dimcoin.io/fileadmin/user_upload/documents/DIMCOIN-whitepaper.pdf
Dimcoin ICO(ホームページ):
DIMCOIN - TOMORROW - TODAY - The Future of Equity on the Blockchain
Dimcoin crowdsale目論見書:https ://www.dimcoin.io/DIM-crowdsale-prospectus.pdf
Dimcoinプレゼンテーション:https ://www.dimcoin.io/DIMCOIN-presentation.pdf
Dimcoinへの質問と回答:https ://docs.google.com/presentation/d/1CuOmLJKM4JY8nCkhtcZNGN2C_EODRusinUINKpP_RVM
DimcoinのICOへの参加方法
DimcoinのICOの参加方法がethなどを使う方法もありますが、一番簡単なのはNEMを使う方法です。
公式サイトのInvestのボタンをクリックするとICOのページに飛びます。
ethなどで参加する場合はメアドなど色んな情報を入力しなければいけませんが、NEMを使う場合はHPに書いてあるアドレスにNANOWALLETからNEMを送金するだけで、ICOに参加完了します。
加えてNEM立てだと10%のボーナスもらえるみたいです。例えば、100DIMコイン購入するならば、110DIMCOINと1DimTokenがもらえることになります。
注意:Zaifなどの取引所からNEMを送金すると、Dimcoinがもらえず投資分がそのまま全額消えてしまうので、必ずNANOWALLETからNEMを送金してください!!
⇨デスクトップ版NANO WALLET(ナノウォレット)の使用方法を分かりやすく解説
公式からのアナウンスによると、NEMを指定されたウォレットに送金してから10日以内にお返しとして、自分のウォレットに送金分のDimcoinとDimTokenが送られてくるそうです。
ちなみにDimcoinはモザイク処理が掛かっているので、モバイルウォレットではコインが確認できないので、モバイルウォレットしかないという方はデスクトップ版のウォレットにアカウントをインポートしておきましょう。
終わり
HYBSEでの国際的なベンチャー企業の資金調達を仲介する市場を作るというプロジェクトはトークンエコノミーの理想ですし実現したら面白そうです。
また堀江氏がどこかのインタビューで言っていましたが、アフリカはブロックチェーン市場を展開する上において既存金融システムなどの圧力がなく未開市場なので、そこにDimcoinによるトークン経済圏を展開していくというのは悪くない着眼点だと思います。
ただこの個人の決済に自社の仮想通貨システムを使わせるという今のVISAなどにとってかわろうとするビジネスはDIM以上のバックを持ったライバルもこれからいっぱい出てくるでしょうし成功するかは微妙に思います。
だからこそ、いち早くまだ誰もいないアジアアフリカあたりの個人決済市場というブルーオーシャンを攻めようという戦略だとは思いますが、後ろ盾のNEM自体がマーケティングとかが下手なのでなんとも・・・。
まあそれ以前に普通にサイトとホワイトペーパだけ作りこんだ詐欺の可能性もありますし、宝くじを買ってみた程度にしか考えていませんが、もし本当に計画しているプロジェクトであるならその成功を大いに期待したいですね。
ICOが終わればterx辺りの取引所に上場するみたいですが、とりあえず数年くらいもったまま寝かせておこうかなと思います。