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【金融知識】アベノミクスの分かりやすい説明

 

2016年も終わったということで、今の日本の政策であるアベノミクスについて改めてメモしておきます。

 

アベノミクスとは2012年12月に内閣を発足させた安部晋三首相が行っている金融・財政・成長政策のことを指します。

 

アベノミクスの内容は、主に、「大胆な金融緩和」「財政出動による公共事業」「成長戦略」の三つを「三本の矢」として、次々に実行することで、バブル崩壊から日本経済が陥ってるデフレから脱出し、緩やかなインフレ基調を作り出すことで、経済成長を遂げるための経済政策です。

 

アベノミクスの名称の由来は、アメリカのレーガン大統領が掲げた経済政策が、名前のレーガンと、経済を意味するエコノミクスを組み合わせた造語である、レーガノミクスからきています。 つまり、アベノミクスは、「安倍」と「エコノミクス」を合わせて作られた造語です。

 

アベノミクスの三本の矢とは、上でも述べた通り「大胆な金融緩和」「財政出動による公共事業」「企業の成長戦略」の3つです。

 

まず1つ目の「大胆な金融政策 (異次元金融緩和)」とは市中に出回るお金の量(マネーサプライ)を増やすことを指します。経済をインフレにするためには市場に出回るお金の量を増やすことで貨幣の価値を下げることが必要不可欠に他ならないからです。

 

なぜ貨幣の価値を下げると、インフレが発生するのかというのは、第一次終了後のドイツが賠償金のために、大量のマルク紙幣を発行したことで空前絶後のインフレになったのを想像すると分かりやすいです。

 

それはさておき、安倍政権はまず第一の矢として「大胆な金融政策」を実行しました。具体的には、日銀法の改正も視野に入れた上で、2%の物価上昇目標を掲げるよう働きかけ、その目標が達成されるまでは、無制限の量的緩和政策を取ることを決定したのです。 

 

つまり金利が下がれば、企業や家計が銀行からお金を借りやすくなるので、市中に出回るお金を増え、景気も良くなるという理屈です。これにより、円安が進み、株価の上昇が景気の回復に繋がり、デフレからの脱却も可能になる。 これがアベノミクスの第一の矢です。

 

そして、第2の矢が「機動的な財政政策 (財政出動)」です。具体的にはインフラ事業などの公共事業に税金を投入し、それによって雇用を増大させ、景気を回復させることを目指す、これが第二の矢です。

 

最後の第3の矢が、「企業の成長戦略」です。これは、新しい企業が出てくる事を推進する政策です。今のアメリカや韓国を支えているのはグーグルやサムスンといった新しい企業で、こういった新興企業が、日本では既得権益による規制が厳しかったりでなかなか生まれにくいという事実がありました。

 

そこをなんとか変えていこうというのが第三の矢が意図です。具体的には、規制緩和などによって民間企業や個人がより力を発揮することのできる社会を目指すもので、以下の4つを目標に掲げています。

 

1)企業の投資を促し、民間活力を最大限に引き出す。
2)女性、若者、高齢者等の人材の活用の強化。
3)世界共通の課題に取り組む中での新たな市場の創出。
4)日本企業の対外進出や対内直接投資の拡大を通じた世界経済との統合の推進。

 

 もちろん アベノミクスに反対の意見はありました。具体的には、まず「消費税増税などによりインフレが進む中、労働者の賃金が上昇しなければ、国民の購買力は低下する可能性がある」という点。 

 

次に「物価が上昇してモノの値段が高くなり、企業の収入が増えても、その増えた利益を企業が従業員の給料へとまわさなければ、従業員の所得は上がらず、物価だけが高くなっていく一方で、何かを「買おう」という意欲がよりなくなるということ」などが挙げられていました。次はそれから4年経ちどうなったのかを見て生きたいと思います。

 

 

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