これまでRについて説明してきましたが、次は実際にRのインストールしていきます。
まず、CRAN (Comprehensive R Archive Network) というサイト(http://cran.r-project.org/)にいき、自分のOSに合ったRをダウンロードします。
CRANからダウンロードした.exeを開き、インストールをすると言語選択がされますが、Englishで構いません。(インストールが完了すると日本語になります)途中のStartupオプションはデフォルトのNoでなく、Yes (customized startup) の方を選び、次に表示されるウインドウでSDI (separate windows) を選んだ方がRコマンダーを使いやすくなるので、一応Yes推奨です。まあどっちでも別に構いません。
※MACでの方法は完全に専門外なので他のサイトでお願いします。スイマセン
R自体がインストールできたら、次は「パッケージ」をインストールしていきます。
「パッケージ」とは、特定の目的のために作成された関数を集めたものであり、ユーザーは好みのパッケージをインストールしてその中の関数を使うことになります。「パッケージ」はRの扱いに長けていれば、自分で作り配布することもできます。
このパッケージが1000個以上も公開されていて、必要に応じてインストールして使うことができます。
インストールは「パッケージ」メニューの「パッケージのインストール」を選択。ミラーサイトを選択すると出たときはJapan (Tokyo)
数多くあるパッケージのなかでもRcmdrというのはRの基本的な統計関数を使いやすくするためのパッケージなので、まず最初にこれをインストールしておきましょう。インストールしたパッケージを使うにはコンソール画面でlibrary (パッケージ名)でOKです。
>install.packages(”Rcmdr”)
>library(Rcmdr)
すると、下図のようなRコマンダーが起動します。(詳しい使い方は 【R言語】Rコマンダーの使い方 で説明しています)
Rと基本的なパッケージをインストールしたところで次はRコンソールの使い方について説明していきます。
RのインターフェイスってExcelなんかと比べてシンプル過ぎてプログラミング初心者とっかかりにくいんですよねー(まあ他のプログラミングソフトにも言える事なんですが・・・)
まずしなければならないのが、作業用ディレクトリ(作業フォルダ)の設定です
作業用ディレクトリとは、RにExcelなどで作られたデータを読み込ませたり、逆にRで作成したデータを出力する際に使用する、フォルダのことを指します。
作業ディレクトリの設定は,メニューの「ファイル→ディレクトリの変更」から目的とするフォルダを選択します。
作業用ディレクトリも設定すれば、いよいよスクリプト入力に入るわけですが、Rのコンソール画面にプログラムを書くと,Rを終了するごとにプログラム(スクリプト)が消えて面倒ですし、プログラムを書き間違えたりするとエラーになって、最初から書き直さなければならかったりします。ですのでメニューの「ファイル→ 新しいスクリプト」でRエディタを開き、そこにプログラムを書き、書いたプログラムをコンソール画面にコピー&ペーストすると便利です。
また書いたコードをドラッグして右クリックするとドラッグした部分をconsoleの方に反映してくれたりもします。(コードをドラッグしてCntl + Rキーを押すことでもで可能です。)
そして、作ったスクリプトを保存するには、メニューから「ファイル→別名で保存」で保存先のフォルダを選び名前を付けて保存できます。まあ、こんな回りくどいことをしなくてもメモ帳にコピペして保存でも全然問題ないです。
保存したファイル(拡張子「.R」)はメニューの「ファイル→スクリプトを選ぶ」で開くことができます.
次はRでの初歩的な計算を説明していきます。