株式投資において銘柄の代表的分析手法にはファンダメンタル分析とテクニカル分析の2つが存在します。
ファンダメンタル分析とは、「企業価値に対して株価が割安な企業や、事業の成長が見込まれる企業は将来的に株価がその企業価値に見合う価格まで上昇する」という考え方に基づいて株価を分析する方法で、この考え方に則って企業分析をし企業価値に対して株価が割安になっている企業を見つけ出し投資を行っていくというものです。この考え方の第一人者としては投資の神様と呼ばれる ウォーレン・バフェット がなどがいます。
詳しくはこちらに取り扱っています
テクニカル分析は「未来の株価は過去の株価の値動きパターンから予測する事が可能である」というものです。
具体的には現在のチャートの動きを移動平均線など過去の株価データから作り出された「型」に当てはめて、相場の先行きを予測するといった感じになります。
個人的には今のチャートをどの型に当てはめるかが当人の判断によるところが大きいので、勝てるかどうかはその人のセンスによるところが大きいと感じます。
この手法で財を成した有名人としてはよくジョージソロスが挙げられます。(テクニカル分析で億万長者になったといわれる人はソロス以外皆無で、「ギャンチャート」というチャート形の考案者であるW・D・ギャンという人は、実際には書籍執筆や講演業で生計を立てていたそうです。)
詳しくはこちらで
この2つの分析手法は数十年間互いの有効性を主張し合い、半ば宗教戦争のような論争を繰り広げてきました。成功者の数で見てみるとファンダメンタル分析は上でも述べたウォーレン・バフェット氏を始めピーター・リンチやジュリアン・ロバートソンなど数々の成功者がいる一方でテクニカル分析はジョージ・ソロス1人だけです。これから推察するにファンダメンタル分析の方が有用性があるように思われます。(あくまでこれは筆者の主観です)
総括するとテクニカル分析で儲からないわけじゃないけどファンダメンタル分析の方が大なり小なりの成功者がいっぱい存在しているという感じです。
自分がよいと思ったこの2つの分析のいい使い方は、長期投資においてその銘柄に投資するかをファンダメンタル分析で決定し、その銘柄をどの値段で購入するかをテクニカル分析で判断するというやり方です。
要するに2つの分析手法を使いどころに応じて使っていくというのがいいように思われます。